古代史は小説より奇なり

林業家kagenogoriが古代の謎を探求する

歴史

秦氏の謎2 秦氏とユダヤ人(6)接触の可能性Ⅱ オアシスルート

オアシスルート、すなわち西方からパミール高原を越えてタリム盆地=タクラマカン砂漠の北及びに南を通って中国大陸に至るルートです。 今回はこのルートによるユダヤ人と秦氏(の前身集団)との接触の可能性について探っていきます。 まず西方からパミール…

秦氏の謎2 秦氏とユダヤ人(5)草原ルート 番外編2 アシュケナージの起源はハザールか

前回はアシュケナージの歴史について確認しました。 ではハザールとは何か。 ハザール族は遊牧民族であることは間違いないのですが、歴史に名を連ねた他の遊牧民族と同様、その起源はよくわかっていません。 恐らくトルコ(テュルク)系だろうということで、…

秦氏の謎2 秦氏とユダヤ人(4)草原ルート 番外編 アシュケナージとは

まずアシュケナージ(アシュケナジー)とはなにか。 現在ユダヤ人は大きく二つに分けられ、そのうちドイツ・東欧系のユダヤ人の子孫がアシュケナージと呼ばれ、スペイン・中東系の子孫がセファルディーと呼ばれます。 とはいってもそれ以外の地域出身のユダ…

秦氏の謎2 秦氏とユダヤ人(3)接触の可能性Ⅰ 草原ルート

ユダヤ人がいた中東のオリエント世界から「東」へ向かうルートといえば、真っ先に思い浮かぶのはいわゆるシルクロード、つまり峻厳なパミール高原を越えてタクラマカン砂漠に覆われるタリム盆地に達するルートではないでしょうか。 タリム盆地まで来れば中国…

秦氏の謎2 秦氏とユダヤ人(2)接触の可能性~ルート

長江文明の末裔だった秦氏(の前身となる集団)と、オリエント世界から「東」に向かった(かもしれない)ユダヤ人の「接点」を探るにあたっての、まずは大前提について述べておかなければなりません。 長江文明で交易を担っていたと考えられる秦氏の前身集団…

秦氏の謎2 秦氏とユダヤ人(1)日ユ同祖論、秦氏=ユダヤ人説について

「日ユ同祖論」という説(?)があるのは皆さんご存知でしょう。 ユダヤ人(イスラエル人)と日本人双方で、幾人かの論客が主張する日ユ同祖論には、いくつものバージョンがあるようですが、きわめて大雑把な説明をすれば、アジアの東の果ての日本人と西の果…