古代史は小説より奇なり

林業家kagenogoriが古代の謎を探求する

旅をするなら ~番外編~   若狭・古代史の旅(*´ω`*)

 

 どうもお久しぶりでございますm(_ _)m

 

 先日、独りで福井県若狭地方へ日帰り旅をしてまいりました。

 

 

 

みんなの知識 ちょっと便利帳】[福井県の形と位置] - クイズ・形で当てよう都道府県の答え

 福井県の下(南)の方、細長い部分が若狭地方です。 その上は越前地方。 

 

 

 

 若狭地方は本当に大好きなところで、

 

 日本中に好きなところはいくつかあるのですが、

 

 地元石川もふくめて日本で一番好きな地域かも知れません(*´ω`*)

 

 

 その中でも特に好きな場所があります(#^^#)

 

福井県の地形・地盤

 

 それは小浜市の山間部(というほど山の中ではないのですが.笑)にある、

 

 「鵜の瀬」と呼ばれる場所です。

 

 細かい説明は後にして、とりあえず行ってみましょう(●^o^●)

 

 

 

 

 敦賀から若狭を縦断する国道27号線を行き、

 

 小浜市にはいってから県道35号線へと左折しますと、

 

 遠敷(おにゅう)川が流れる「遠敷」と呼ばれる地域になります。

 

 

 その入り口あたりに、まず、

 

 海神の娘・豊玉姫を祀る若狭姫神が鎮座しています。

 

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若狭姫神社 鳥居

 

 「下宮」とあるのは、若狭姫神のことですね。

 

 さらに上流には「上社」たる若狭彦神社があります。

 

 

 

 

 

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若狭姫神社 社殿

 

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 読みづらくてすみません💦

 

「遠敷神社」とありますが、

 

 若狭彦・若狭姫両神社を以て、

 

 また遠敷神社とも呼んでいるようです(^ω^)

 

 

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「乳神(ちちがみ)さま」と呼ばれる大イチョウの木です。

 

 イチョウの木の枝分かれしている辺りから、

 

 鍾乳石のような乳垂れが、見えますね。

 

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 若狭姫神を出て、県道35号線をさらに1.5kmほど、

 

 遠敷川をさかのぼるように南下します。

 

 

 若狭彦神社です。

 

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 祭神は彦火火出見尊ヒコホホデミノミコト)、

 

 つまりは山幸彦ですね。

 

 山幸と豊玉姫は、神武天皇の祖父母。

 

 

 豊玉姫は皇子(ウガヤフキアエズ:神武の父)を出産する際、

 

 夫の山幸に「絶対に出産の様子を覗き見るな!」とクギを刺しますが……

 

 

 「見るな」は「見ろ」ということかとダチョウ倶楽部ばりの解釈(笑)で、

 

 お約束通りノゾキ見てしまうダメ夫(笑)

 

 

 するとそこには愛する妻が・・・・

 

 おそろしいワニの姿になってのたうち回っていた!!Σ(゚∀゚ノ)ノ

 

 そりゃ逃げられますわ

 

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若狭彦神社

 

 

 若狭彦・若狭姫神は、いわば「ふたつでひとつ」の

 

 夫婦神(山幸彦・豊玉姫)を祀る神社。

 

 

 まず、ここに来られたことと、日々の感謝の気持ちをお伝えし、、、

 

 祈ることはもちろん「コロナ退散」もふくめた世界平和、

 

 そして夫婦円満・家内安全・・・って祈ったっけ?(笑)(*´∀`*)

 

 

 

 

 

 そして、最終目的地鵜の瀬目指して、さらに上流側へ・・・

 

 

 

 

 鵜の瀬に着きました。

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駐車場からみた「鵜の瀬」全景

 

 山がきれいですね(*´▽`*)

 

 

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     遠敷川にかかる橋。 向こう左側に見える建物が資料館。

 

 

 

 

 良弁(ろうべん)の生誕地となってますが・・・・ハテ?

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 良弁東大寺大仏建立、東大寺を開山、そして初代別当となった人ですが、

 

 その出自は相模国鎌倉漆部氏

 

 なーまんさんのブログの読者ならご存じのはず!(^ω^)

 

 もちろん通説もその通りで、

 

 東大寺乾漆像が多いのも、

 

 漆部氏の出身であったことが関係しているらしいです(●^o^●)

 

 

 

 しかし東大寺開山の祖ともなれば、

 

 その人に少しでもゆかりのある土地は、

 

 こここそが生誕の地! と主張したくなるものなのでしょうか。

 

 

 そういえば、良弁が寺を建てた近江国志賀里にも

 

 そのような伝があるようです^^;

 

 人気者は辛い?(´∀`*)

 

 

 たしかにここ若狭はこの由緒記にあるように、

 

 東大寺と深いつながりがある土地ではありますが。

 

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 ここに見える「実忠」は、言うなれば東大寺における良弁のお弟子さん。

 

 

 東大寺二月堂

 

 毎年旧暦2月におこなわれる修二会における「お水取り」

 

 その起源について、ここの由緒書きでは語られています。

 

 

 二月堂の地下から湧き出る「若狭井」

 

 そこに地下の長い長いトンネルを通じて、

 

 「閼伽水」と呼ばれる香しい水を送っているのが、

 

 ここ鵜の瀬というわけです。

 

 

 東大寺「お水取り」に先駆けて、

 

 ここ鵜の瀬では「お水送り」の儀式が行われるというわけです。

 

 

「鵜の瀬公園資料館」内の展示です。

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    鵜の瀬での「お水送り」      東大寺二月堂修二会(「お水取り」)

 

 

 古代の北陸は、ここ若狭だけでなく、

 

 白山からの雪解け水が得られる地域なども含め、

 

「越の変若水(こしのおちみず)と呼ばれるほどの、

 

 つまりは若返りの水を産出する所と信じられていたようです。

 

 

 

 

 

 

 

 役行者(えんのぎょうじゃ)、

 

 役小角(えんのおづぬ)の木像です!

 

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      ガラス越しなので、いろいろ写り込んでます(笑)

 

 手前が江戸期のもの。前鬼・後鬼が愛嬌ありますね(*´∀`*)

 

 奥の大きいのが室町期のものですが、さすがの眼力をしてます(;・∀・)

 

 

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 もちろん役小角が、

 

 ここの出身というわけではなく(所縁があるという話もワタシは知りません)、

 

 単に小浜における修験道の本尊として崇められていたものが、

 

 ここ「鵜の瀬公園資料館」で保管展示されることになったようです(^ω^)

 

 

 

 以下4枚の写真は鵜の瀬の清流です。

 

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            透明度が高いですね(*´▽`*)

 

 

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    この写真の向かい岸のあたりで、「お水送り」神事が行われます。

 

 

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 この鵜の瀬には一時間ほどいましたが、ずっとワタシ一人きりでした(*´ω`*)

 

 そばの県道も1,2台、のんびりと通り過ぎただけ。

 

 

 

 

 

 

 金沢からここ小浜までは高速道路で来たのですが、

 

 帰りはずっと一般道で行くことにしました。

 

 小浜からは国道27号線、敦賀で国道8号線に乗り換え、

 

 数km走ったところで「しおかぜライン」という、

 

 海岸に沿ったくねくね道(一応国道です)を、のんびりと(*´ω`*)

 

 

「しおかぜライン」からの風景です。

 

 敦賀と、その向こうに見えるのは敦賀半島

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 美しい風景です(●´ω`●)

 

 ちなみに、この敦賀半島の向こう側には、

 

 美浜原発高速増殖炉もんじゅがあります😳

 

 

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 同じ場所から北に目を向ければ、

 

 はるか向こうに越前海岸とその先の越前岬が見えます(*‘∀‘)

 

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 このまま一般道をのんびりと金沢まで帰りました。

 

 

 敦賀から越前の海岸沿いをずっと走るこの道は、

 

 今のような状況(コロナ)に限らず、

 

 だいたいいつも交通量が非常に少ないので、ちょくちょくドライブする、

 

 好きな道です。

 

 

 この日の交通量も極端に少なく、快適なドライブとなりました(^^)