古代史は小説より奇なり

林業家kagenogoriが古代の謎を探求する

古代史

縄文人とイヌイットの関係? アラスカ発見のペトログリフが真脇出土のものと似てるような・・・

まずはこちらの記事(5/28(土)付)をご覧ください。 雑誌『サライ』さんのサイトからお借りしました。 serai.jp (こちらも別のところからお借りしましたm(_ _)m) 出典: USDA Forest Service Alaska Region 先史時代のものであるペトログリフ(岩面彫…

旅をするなら ~番外編~   若狭・古代史の旅(*´ω`*)

どうもお久しぶりでございますm(_ _)m 先日、独りで福井県は若狭地方へ日帰り旅をしてまいりました。 福井県の下(南)の方、細長い部分が若狭地方です。 その上は越前地方。 若狭地方は本当に大好きなところで、 日本中に好きなところはいくつかあるのです…

義経と黄金 暗躍する「鬼」 ②

皆様、大変長い期間を開けてしまいましたことを、お詫び申し上げます<m(__)m> 「鬼」 。 この日本には古代から中世にかけて、 「鬼」とされてきた(というよりされてしまった)人々が存在していました。 前回、鬼は「~童子」と呼ばれることが多いと言いましたが、そ</m(__)m>…

義経と黄金 暗躍する「鬼」と「異類異形」①

「鬼」 。 言うまでも無く、古来からの日本人が思い描いてきた、想像上の産物です。 見た目も醜悪で怖ろしく、残虐・無道・無慈悲で、人間社会の「外部」 (人里離れた山奥、あるいは「この世」ではない所)からやって来ると信じられていました。 もとより「…

すべては沖縄から始まった~有史前の日本に何が起こったか(7)激動の縄文期~大量のボートピープル

縄文時代、沖縄から「シラ」の思想・信仰を持った多くの人々が、北陸をはじめとする日本海側に、遠路はるばるやって来た。それは何故か。 そしてそれは一方通行的なものだったのか、交流を伴うものだったのか。 縄文文化自体は、常にと言っていいほど海外か…

すべては沖縄から始まった~有史前の日本に何が起こったか(6)縄文の「シラヤマヒメ」

沖縄から対馬暖流に乗ってやって来たシラ(「死と再生」)の概念・信仰は、主に本州日本海側に広がってシラヤマの信仰となった。 その傍証となるものが各地の縄文遺跡から出土している。 またその名残と言える信仰儀礼が東北地方各地にも残っている、という…

甲賀の真実 

『すべては沖縄から始まった~有史前の日本に何が起こったか 』(6)はまた次回ということで。 ブラタモリで甲賀をやっていたもんで(笑)。 甲賀については前回、全国の木地師の中心とチラリと述べましたが、正確には甲賀を含む「南近江」一帯と書くべきで…

忍者の起源 またまたブラタモリからのネタですが

ブラタモリで伊賀の忍者についてやってましたね。 次回の放送では甲賀をやるそうで。 伊賀の忍者はもともと地元の農民だったと番組では言っていましたが、さて? もっとも古い忍者は、記録によれば聖徳太子が使っていた「志能備(忍び)」です。 もちろんア…

すべては沖縄から始まった~有史前の日本に何が起こったか(5)沖縄と加賀の不思議な一致

「シラ(死と再生)」の信仰である白山(シラヤマ)信仰に基づいた「擬死再生(=ウマレキヨマリ)」の儀礼は、白山を仰ぐ加賀よりもむしろその近辺の地域に有名なものが残っています。*1 三河地方の「花祭」における「白山(シラヤマ)行事」や、富山県立山…

すべては沖縄から始まった~有史前の日本に何が起こったか(4)白山比咩神社が鎮座する「境の場」

白山比咩神社は加賀地方の鶴来(ツルギ)町(現・白山市)の、白山から流れ出る手取川を見おろす高台に鎮座しています。 手取川は古代においては比楽河と呼ばれていました。 「ヒラ」の”ヒ”は、古くから”シ”と転訛しやすい音であり、ヒラ=シラ、要するに「…

すべては沖縄から始まった~有史前の日本に何が起こったか(3)シラヤマ信仰と「境の場」

「シラ」の”転換力”が発現する「場」。 それと密接にかかわる白山(シラヤマ)信仰の本質とは。 白山(シラヤマ)信仰。 その総本宮が石川県の加賀地方にあります。 現在は白山市の一部となっている鶴来(ツルギ)町に鎮座する「白山比咩神社」(シラヤマヒ…

すべては沖縄から始まった~有史前の日本に何が起こったか(2)「シラ」の謎

白山はもともと「ハクサン」ではなく、「シラヤマ」といいました。 「シラ」の山です。 この「シラ」には、「(雪を頂いて)白い」という意味以上に、日本人の民俗・宗教・文化の根源にかかわる深い意味があるのです。 そもそも太古からの日本列島の人々にと…

すべては沖縄から始まった~有史前の日本列島に何が起こったか(1)シラヤマ信仰

沖縄(琉球)が太古の日本列島の文化にいかに関わっていたのか、というのがこのシリーズを始めるにあたって前回掲げた命題でした。 太古、とかなりあいまいに言いましたが、とりあえずワタシが問題にしたいのは縄文時代。 少なくとも5000年は遡ります。 …

すべては沖縄から始まった~有史前の日本列島で何が起こったか エピソード0

新年あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。 さて、昨日一月一日(水)のNHK『ブラタモリ×鶴瓶の家族に乾杯 新春「沖縄」スペシャル』をご覧になった方も多いと思います。 ワタシにとってはある意味衝撃でした。 何故なら近…

中国ベマ族~長江文明、日本との関係 さらにはユダヤとも?

12月28日(土)にNHKのBSプレミアムで放送された、満島真之介さんをナビゲーターとした『中国秘境 謎の民 ~哀歌 山の民・山の神~』は、また色んな発見をさせてくれた番組でした。 番組の主役は中国の西部、西安(昔の長安)よりもさらに西の甘粛省と…

桃太郎の鬼の正体は?(2)

前回では桃太郎の鬼すなわち温羅(うら)とは、製鉄によって力を築いた吉備の首長であろうということまでは確認しました。 同じく前回ではブラタモリの番組内で言われていた鬼の特徴(吉備津神社に残る古文書による)として、 「頭に角のようなものがある」 …

桃太郎の鬼の正体は?(1)

またしてもブラタモリからのネタ(笑)。 昨日11月30日のブラタモリの舞台は岡山。 ワタシの尊敬する磯田道史先生(ワタシより5歳も年下なんですが.笑)をゲストに迎えて、桃太郎と鬼の正体に迫るというものでした。 番組の結論(的なもの)は、鬼は当…

ナマハゲ・アマメハギ~来訪神はどこから

昨晩のブラタモリ「秋田・男鹿半島」の回。面白かったですね。 大変勉強になりました。 ただひとつ気になる点が。 ナマハゲの起源に関する有力な説として、海から男鹿半島に漂着した外国人に土地の人々が遭遇して……といったことを番組では述べていました。 …

秦氏の謎2 秦氏とユダヤ人(9)接触の可能性Ⅲ 海上ルート②

前回は、「海洋交易民であった秦氏の前身集団が紀元前1500~紀元前500年の間までに、インド洋への入り口となるマラッカ海峡やスンダ海峡にまで達していた可能性がある」ことを確認しました。 つまり紀元前1500年以降にユダヤ人がインド洋を越えて…

秦氏の謎2 秦氏とユダヤ人(8)接触の可能性Ⅲ 海上ルート①

古代ユダヤ人が秦氏(の前身集団)と接触した可能性において、「海上ルート」が最も可能性が高いとワタシが考える理由は何か。 まず何よりも秦氏の前身集団が、優れた航海民であり海洋交易民であったこと。 オリエント世界から東アジアへ移動するには、ルー…

秦氏の謎2 秦氏とユダヤ人(7)接触の可能性 番外編 アルタイ山脈の金とユダヤ人

今回は「接触の可能性Ⅲ 海上ルート」の予定でしたが、急遽変更して(笑)前回の内容に追記する形とさせていただきます。 理由は先日NHKで放送された「中国秘境 謎の民 木馬 氷上を馳せる」を見たから(笑)。 ご覧になった方も多いと思いますが、実はワタシ…

秦氏の謎2 秦氏とユダヤ人(6)接触の可能性Ⅱ オアシスルート

オアシスルート、すなわち西方からパミール高原を越えてタリム盆地=タクラマカン砂漠の北及びに南を通って中国大陸に至るルートです。 今回はこのルートによるユダヤ人と秦氏(の前身集団)との接触の可能性について探っていきます。 まず西方からパミール…

秦氏の謎2 秦氏とユダヤ人(5)草原ルート 番外編2 アシュケナージの起源はハザールか

前回はアシュケナージの歴史について確認しました。 ではハザールとは何か。 ハザール族は遊牧民族であることは間違いないのですが、歴史に名を連ねた他の遊牧民族と同様、その起源はよくわかっていません。 恐らくトルコ(テュルク)系だろうということで、…

秦氏の謎2 秦氏とユダヤ人(4)草原ルート 番外編 アシュケナージとは

まずアシュケナージ(アシュケナジー)とはなにか。 現在ユダヤ人は大きく二つに分けられ、そのうちドイツ・東欧系のユダヤ人の子孫がアシュケナージと呼ばれ、スペイン・中東系の子孫がセファルディーと呼ばれます。 とはいってもそれ以外の地域出身のユダ…

秦氏の謎2 秦氏とユダヤ人(3)接触の可能性Ⅰ 草原ルート

ユダヤ人がいた中東のオリエント世界から「東」へ向かうルートといえば、真っ先に思い浮かぶのはいわゆるシルクロード、つまり峻厳なパミール高原を越えてタクラマカン砂漠に覆われるタリム盆地に達するルートではないでしょうか。 タリム盆地まで来れば中国…

秦氏の謎2 秦氏とユダヤ人(2)接触の可能性~ルート

長江文明の末裔だった秦氏(の前身となる集団)と、オリエント世界から「東」に向かった(かもしれない)ユダヤ人の「接点」を探るにあたっての、まずは大前提について述べておかなければなりません。 長江文明で交易を担っていたと考えられる秦氏の前身集団…

秦氏の謎2 秦氏とユダヤ人(1)日ユ同祖論、秦氏=ユダヤ人説について

「日ユ同祖論」という説(?)があるのは皆さんご存知でしょう。 ユダヤ人(イスラエル人)と日本人双方で、幾人かの論客が主張する日ユ同祖論には、いくつものバージョンがあるようですが、きわめて大雑把な説明をすれば、アジアの東の果ての日本人と西の果…

秦氏の謎 いつ、どこから来たのか(9)長江文明と縄文の交易、そして大量移民

長江文明は日本列島の縄文文明に、縄文前期(7300-5500年前)の頃から関わっていました。 問題は、そこに「交易」は存在したのかどうか。 もしそうなら、長江文明において交易を担ったと推測される秦氏の前身となる集団が、その海上交易にも関わっていたのか…

秦氏の謎 いつ、どこから来たのか(8) 長江文明と縄文文明

日本独自の文化、精神性を一万年以上もの長きにわたって培ってきたと言われる縄文文明。 しかしその縄文文明でさえも、海外の影響を大いに受けたものであることが分かってきています。 「海外」という言葉が示すように、四方を大海に囲まれた日本列島の文化…

秦氏の謎 いつ、どこから来たのか(7) 長江文明と西域

長江文明が西域と関わっていたのかどうか。 長江文明を研究する安田喜憲氏によれば、長江文明の大きな特徴のひとつとして、玉(ぎょく)を愛し、玉にこだわった「玉器文明」であることが挙げられるといいます。 エジプト文明やエーゲ文明・ギリシア文明は黄…