古代史は小説より奇なり

林業家kagenogoriが古代の謎を探求する

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

すべては沖縄から始まった~有史前の日本に何が起こったか(5)沖縄と加賀の不思議な一致

「シラ(死と再生)」の信仰である白山(シラヤマ)信仰に基づいた「擬死再生(=ウマレキヨマリ)」の儀礼は、白山を仰ぐ加賀よりもむしろその近辺の地域に有名なものが残っています。*1 三河地方の「花祭」における「白山(シラヤマ)行事」や、富山県立山…

すべては沖縄から始まった~有史前の日本に何が起こったか(4)白山比咩神社が鎮座する「境の場」

白山比咩神社は加賀地方の鶴来(ツルギ)町(現・白山市)の、白山から流れ出る手取川を見おろす高台に鎮座しています。 手取川は古代においては比楽河と呼ばれていました。 「ヒラ」の”ヒ”は、古くから”シ”と転訛しやすい音であり、ヒラ=シラ、要するに「…

すべては沖縄から始まった~有史前の日本に何が起こったか(3)シラヤマ信仰と「境の場」

「シラ」の”転換力”が発現する「場」。 それと密接にかかわる白山(シラヤマ)信仰の本質とは。 白山(シラヤマ)信仰。 その総本宮が石川県の加賀地方にあります。 現在は白山市の一部となっている鶴来(ツルギ)町に鎮座する「白山比咩神社」(シラヤマヒ…

すべては沖縄から始まった~有史前の日本に何が起こったか(2)「シラ」の謎

白山はもともと「ハクサン」ではなく、「シラヤマ」といいました。 「シラ」の山です。 この「シラ」には、「(雪を頂いて)白い」という意味以上に、日本人の民俗・宗教・文化の根源にかかわる深い意味があるのです。 そもそも太古からの日本列島の人々にと…