古代史は小説より奇なり

林業家kagenogoriが古代の謎を探求する

最近ちょっと気になってるノストラダムスの大予言

サムネイル画像

 ずっと気になってた香港情勢ですが、先日(と言っても既にひと月以上経ってますが)の選挙では民主派が雪崩的大勝利。

 ヤッタヤッタ、ヨカッタヨカッタと胸をなでおろしたのも束の間。

 

 香港政府はこの結果を「重く受け止める」と(一応)理性的な態度を示したのに対し、親分(?)の北京政府は案の定というか、やはりこの結果をほぼ無視、スルーという大人げない態度。

 民主派の”暴徒”が選挙を妨害したとかいうコメントを見るにつけ、寂しいとか哀しいとかいう以前に、自由を求めているだけの民主派の人々の前に立ちはだかっている”巨大な壁・巨大な闇”に不気味な恐ろしさを感じてしまいます。

香港の大規模な抗議デモの写真を提供していただきました 

 選挙結果が出た直後に、香港との境界を包囲するかのように中国本土側から多数の機動隊(鎮圧部隊?)が終結したというのも、ただの脅しではないような怖さがあります。

 

 ワタシのようなオッサンがこのような情勢を見て思い起こすのは、天安門事件

 ソ連の縛りから解放された東欧諸国が続々と民主化を果たして世界中が沸き立っていたその年に、中国では民主化を求める若い学生たちが戦車で文字通り”潰されて”いたという「負の歴史」があった。

 

 香港で”自由”を求めて立ち上がった若い人たち

サムネイル画像

 それに対する北京政府の、不気味な”静かさ”を伴った対応。

 なんだか「あの時」に似ているような気がしないでもありません。

 

 香港の人たち、大丈夫でしょうか? 

  

 

  小学生のときから五島勉さんのノストラダムスの大予言の愛読者(笑)だったワタシが、このような香港情勢を見るにつけ、思い出される予言があります。

  

 

  逃げよ逃げよ すべてのジュネーブから逃げ出せ

 

  黄金のサチュルヌは鉄に変わるだろう

 

  巨大な光の反対のものがすべてを絶滅する

 

  その前に大いなる天はシーニュ(前兆・サイン)を示すだろうけれども

 

 

 いまだにこの詩をソラで言えてしまう自分(笑)に驚愕しているワタシですが(笑)、それだけ印象が強く謎も深かった予言です。

 香港情勢に対する心配と、この詩の不気味さ、怖ろしさがワタシの中で、なにやら妙に結びつこうとしているのでデス。

 もっともフランス語に詳しい人たちからは、五島さんの訳に問題があることも指摘されたりしてますが、そのあたりも踏まえてこの予言について見ていきたいと思いマス。

 

 まず1行目

 「すべてのジュネーブ」というのは誤訳で「ジュネーブからみんな(逃げよ)」が正しいという指摘があります。

 ただ問題はこの「ジュネーブ」。

 スイスのジュネーブに限らず「ジュネーブのような)水辺の美しい大都市」を象徴する言葉として「ジュネーブ」と書いたのではないかと五島さんは言っていたと思います。

 ノストラダムスはこのように実際の固有名詞を、やや暗号的に”象徴的な言葉”にすり替えて用いる、という手法をよくとっていたといいます。

 

 水辺の美しい大都市

 不謹慎ではありますが、ワタシなどはやはり香港を思い浮かべてしまいます。

サムネイル画像

 何故かという理由は二行目

 

 サチュルヌ

 この言葉を五島さんの本では「農業神」であり「土星」の意味もあると書いてありました。

 ここまでは他の人から見ても間違いは無いようです。

 ただ五島さんはこの「サチュルヌ」にはもう一つの意味があると書いていました。

 中国です。

サムネイル画像

 五島さんによればノストラダムスは詩の中で””を表すのに、国名をそのまま書くのではなく、やはり”象徴”で暗に示していたと言います。

 例えば日本は「太陽」。

 「」は欧米

 「ライオン」でイギリス

 「金星」もしくは「」でアメリ、というように。

 

 同様にノストラダムスは「サチュルヌ(=土星)」で「中国」を表したというのです。

 

 現在の中国は前世紀後半までの「農業」国的な色を捨て、アメリに次ぐ世界第二位の経済大国として、世界中にその強力な影響力を及ぼしつつあります。

 中国の大都市はその繁栄ぶりを誇るかのように超高層ビルを林立させ、不夜城と化しています。

サムネイル画像サムネイル画像 

 昔のマドンナの名曲に「マテリアル・ガール」というのがありましたが、いまの中国はまさに「モノ(マテリアル」に溢れ、あくなき欲望でさらなる「モノ」を求める「マテリアル・ランド」と言えるでしょう。

 

 まさに「黄金のサチュルヌ」。

 それが「」に変わる。

 

 五島さんは、これは暗く冷たいイメージの軍事大国化、あるいはそれによる軍事制圧のことではないかと言っていたと思います。

 まさに現在の中国(サチュルヌ)は「黄金」から「」へ移行する直前なのではないか、などといらぬ心配をしてしまいます。

 

 それはさておき、三行目が五島さんの見解を後押ししているように思います。

 「巨大な光の反対のものがすべてを絶滅する

 原文で「巨大な光」に相当するのが「RAYPOZ」。

 五島さんはこれを「RAY・POZ」と解釈し、「巨大な光」と訳したようですが、これには批判が多いのも事実のようです。

 多くの研究者はこれをアナグラム(字謎)と考え、何らかの人名なり兵器なりを表していると考えているようですが、アナグラムならば「RAY・POZ」でも全然いいのではないかとワタシなどは思うのですが。

 

 POZポジ(写真のネガ=陰画を再反転させた普通の陽画)を意味するのか、ポジティブ(真っ直ぐ、直線的)を意味するのなら、そのような光線(RAYの「反対のもの」とは何なのか。

 正直分かりません。

 ただ何だか非常に不気味な怖ろしさを持つものであることは間違いないように思えます。

 

 そのような意味にせよ、何らかの固有名詞であるにせよ、それが「すべてを絶滅する」のです。

 「絶滅」。

 五島さんによれば、ノストラダムスは数ある詩の中でもこのような激烈な表現を使うことはめったに無いそうです。

 だからこそ彼は一行目で、やはりめったに使わない「逃げよ逃げよ」という表現を使ったのだと思われます。

 

 そして四行目ノストラダムスは、そうなる前に「大いなる天」(空?宇宙?)には何らかの「前兆・サイン」が現れるだろうと教えてくれます。

 

 

 どうでしょうか?

 これを書いているうちにますます香港の人々のこと、そして中国のことが心配になってきました。

 もっとも自他ともに認める心配屋(笑)のワタシのこと。

 このネガティブな心配が杞憂に終わる可能性は99%ほどでしょう(笑)。

 しかしゼロではありません。

 そしてもし香港に、そして中国に何かあった場合は、隣国のわたしたちもけっして他人事では済まないことは間違いないのではないでしょうか。

 また心配し過ぎ(笑)。